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執筆者の写真Katsumi Ushiyama

【自然情報】産まれたて。


よく晴れてさわやかな宮島沼。風が爽やかです。

センターの中にいても、カッコウの声が響きます。

木々は、ピンクや黄緑色の「春もみじ」から新緑へと色を変えていきます。

ゲートを抜けて突堤へ出ると、鳥ではない鳴き声が聞こえてきました。

本州人にとっては聞き覚えのある、道民にとっては聞きなれないままでいてほしい鳴き声です。

視線を感じて振り向くと、眼が合ってしまいました。

分かりづらいですが、真ん中にいます。

アズマヒキガエルです。


岸に近い水面に眼をやると、産まれたばかりのプリプリの卵がたくさんありました。


アズマヒキガエルの卵です。

実は、このアズマヒキガエルは、北海道以外の東日本に広く分布していて、元々北海道にはいないカエルです。近年、石狩川流域にも生息域を広げていて、宮島沼では、昨年から繁殖が確認されています。

よく外来種という言葉を耳にするかと思いますが、このアズマヒキガエルは、北海道では「国内外来種」になります。このアズマヒキガエルが、どのような経緯で侵入したのか、どれくらいの数がどの辺りまで繁殖しているのか、在来の生き物にどんな影響を与えるのか、これからよく調べて対策を考えなくてはいけません。 せっかく命をつなごうとしているのに、厄介者呼ばわりされるのは、彼らにとっても迷惑なことでしょう。

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