東アジア・オーストラリア地域フライウェイパートナーシップ(EAAFP)のフライウェイサイトネットワーク参加地の管理者向け研修会がウトナイ湖野生鳥獣保護センターで開催されました.
EAAFPでは,渡り性水鳥の重要生息地を「フライウェイサイトネットワーク」として広域的に保全することを目指しています.現在,北海道内のフライウェイネットワークサイト(FNS)は,クッチャロ湖,宮島沼,ウトナイ湖,野付半島・野付湾,風蓮湖・春国岱,霧多布湿原,琵琶瀬湾,厚岸湖・辺寒辺牛湿原,釧路湿原の9サイトですが,その他にもサロベツ原野や濤沸湖など重要な生息地はまだまだ残されています.今回,環境省自然環境局野生生物課の主催により,北海道内における登録サイトと,登録を検討しているサイトの行政担当者や現場管理者向けの研修会が開催されました.
研修会では,EAAFPの基本的な説明や最近の動向,FNSの意義や現場の役割などについての講義のほか,サイト管理者として必要なサイト分析やファシリテーションなどの「地域コーディネートスキル」に関する講義,FNSの活用方法に関するグループワークなどが行われました.グループワークでは,渡り鳥という共通の対象のもと,異なる立場や視点で議論を行い,多くのことに気づき,学ぶことができました.今後も同様な機会を設け,共通課題の抽出や協働取り組みの実施などを通じ,個別のサイトだけでなく,ネットワーク全体として活性化や渡り鳥生息地機能の向上を果たすことができればと思いました.
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