5月20日(日)晴れ、水面は静かですが、オオヨシキリやカッコウの声が響きます。一昨日あたりからカンムリカイツブリが沼に来ています。
ゲート横のエゾニワトコは満開です。
観察小屋近くの林には、エゾカンゾウ(ゼンテイカ)がつぼみをつけています。一番ふくらんでいるつぼみは、そろそろ咲きそうです。
このエゾカンゾウは、一日花といって、朝開花して夕方閉じるとされています。次の日もまだ咲いていることはけっこうあるようですが。 一日花には、他にアサガオやムクゲ、ハイビスカスなどがあります。
6月22日(火)からエゾカンゾウ開花状況調査をおこないますので、ぜひそちらにも参加してみてください。
観察小屋裏のヤナギには、コムクドリがいました。ほぼ毎日ここで見かけます。
枯れたヤナギの幹に生えたヌメリスギタケモドキは、ずいぶんカサが開いてきました。
ヤナギなどの広葉樹の枯れ木に、何本か束のようになってつきます(束生といいます)。ヤナギモタセとも呼ばれています。
ヌメリスギタケとそっくりですが、モドキの方は柄にぬめりがありません。
沼をのぞくとマツモムシがすいすい泳いでいました。大きな後ろ肢をボートのオールのようにこいで泳ぎます。
お腹を上に向けて泳ぐ姿はなんともユーモラスですが、うっかり素手で捕まえて刺されるとかなり痛いです。
ヨシの茎には、この辺りでは年中みられるオツネントンボがとまっていました。色が枯草のようなので、目が慣れるまでなかなか探せません。
「越年蜻蛉(オツネントンボ)」成虫のままで冬を越すので、この名前がつけられたようです。宮島沼では、観察小屋の中で越冬しているところを見かけます。
これから植物や虫たちの動きが活発になります。
特に珍しくない身近な生きものですが、じっくり観察してみると意外と面白いかもしれません。
<今日の鳥>
カルガモ、コガモ、トビ、アオサギ、オオハクチョウ、カンムリカイツブリ、コハクチョウ(田んぼ)、オオヨシキリ、カッコウ、カワラヒワ、ヒバリ、アカハラ、キジバト、カイツブリ、アリスイ、コムクドリ、アオジ