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執筆者の写真Katsumi Ushiyama

【自然情報】お盆明けの宮島沼


沼に来ている水鳥は、カルガモやアオサギ、カイツブリなどがぽつぽつ。草原の鳥たちのさえずりは、めっきり少なくなりました。エゾセンニュウの「ジョッピンカケタカ」は、ときおり聴こえます。今は鳥の声よりも、セミの鳴き声の方がにぎやかに響いています。

朝、センターに来る途中で、まだ眠そうなミヤマカラスアゲハを見つけました。



カラスアゲハと見分けるときは、羽の裏側(腹側)を見ます。後翅に白い帯があればミヤマカラスアゲハ、なければカラスアゲハなのですが、この個体にはちゃんと白い帯があります。その他、前翅の白い帯の形も同定のポイントになり、平行ならミヤマカラスアゲハ、三角っぽければカラスアゲハです。ミヤマカラスアゲハの夏型ではこの白い帯が消えかかっている個体もいるので、パッと見で見分けるのはちょっと難しいかも。

このあたりではクジャクチョウもよく見かけます。


彼らは成体で越冬するので、この夏羽化した個体は、これから秋冬をしのいで春を待つのでしょう。

センターのバックヤードにある木造の物置にはこんな生き物がいました。


木の枝に擬態しているエダシャクの仲間の幼虫です。


扉で枝に擬態しても丸見えですよ、幼虫さん。

ミズゴケ湿地再生試験区では、ヒメシロネが可憐な花をつけています。


ツルコケモモは、からだに似合わず大きな実をつけています。


黄色い花をつけているのは、クサレダマ。


この辺りで黄色い花といえば、オオハンゴンソウやオオアワダチソウなどの外来種が圧倒的に多いのですが、オオハンゴンソウの群落を尻目にたくさん花をつけています。この花、「腐れダマ」ではありません、「草連玉」です。

身障者用駐車場脇の草むらには、ネジバナがいくつも咲いていました。


名前の通り、らせん状に花がつきます。

ふゆみずたんぼは、8/6にイネのお花見をしましたが、しっかり受粉が成功したようです。ミズアオイやオモダカも咲いています。写真はうまく撮れませんでしたが、オモダカより小さな花のヘラオモダカは、これからどんどん花をつけます。




さて、今月最後の日曜日8月27日は、当センター特設会場にて、宮島沼カントリーフェスがおこなわれます。センターと地域の農家さんたちによる手づくりの農業祭です。

ぜひお越しください!!

詳しくはコチラ

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