2月17日(日)、ぶらしっち~冬のサンドウィッチ付きガイドウォーク~がおこなわれました。
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吹雪きそうでちょっと心配でしたが、雪も風もひどくなくまずまずのお天気。
昨日より雪がしまってずいぶん歩きやすくなりました。
ガイドは、センタースタッフのユウコとベテランボランティア谷川さん。
雪が降る中、プラスティックカンジキを装着して、いざ雪上へ。
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沼へ出る前に、ちょっと寄り道。
センター西側の木々をちょっぴり見てみることにしました。
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葉を落とした木々は寒々しく見えるかもしれませんが、ちゃんと春の準備ができています。
雪で濡れてしまったので、手ざわりがちょっと残念な感じですが、乾いた時に触るとフワフワした極上の毛皮をまとっています。
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ネコヤナギ~、と声が上がりましたが、残念。宮島沼の春を告げるキタコブシの冬芽でした。
大きな冬芽には白い花びらやおしべ、めしべがきれいに収納されています。
小さく細い冬芽には、小さな葉がおさまっています。
キタコブシは、花を先に咲かせた後、葉を広げます。
この冬芽、爪などで傷をつけると、柑橘系っぽい、いい香りがします。
キタコブシを含むモクレン科は香りが強いものが多いです。
身体が冷える前に沼へ歩きます。
突堤の先端を過ぎ、真ん中の方へ。
沼からセンターを見ると....。
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宮島沼に来るマガンたちは、こんな風に私たちを見ているのでしょうね。
私たちもマガンになりきってみることにしました。
「突堤にヒトが来たぞ!」
警戒体制に入ったマガンたちはこうやって一斉に横を向きます(正面を向いている方もいますが)。
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マガンなど鳥の目は正面でなく左右についているので、我々人間と違って、見たいものがあればそれに対して横を向く格好になるのです(フクロウなどは正面に目がついていますが)。
昨日の暖気と、ガイド時の風と雪雲が気になったので、対岸へは行かず、沼の真ん中から観察小屋方面へと上陸しました。
エゾニワトコの冬芽。ぷっくりした芽にはブロッコリーのような花と葉がすきまなくつまっています。春先に顔を出すブロッコリー状のつぼみ、食べるとおいしいんですよ。ただし、食べ過ぎると下痢します。
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そして、タラノキの冬芽。これも春の味覚。でも宮島沼周辺は採集できません。とっていいのは写真だけ。
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ちょうど観察小屋の横を通り過ぎたころ、吹雪き始めました。
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センターに戻るとお腹がペコペコ。
今回のランチは、美唄のパン屋さん「カフェストウブ」のサンドウィッチとスープ。
薪窯で焼き上げられたパンと地元の食材を使ったサンドウィッチ。
サンドウィッチの中身は、自家製ハムとラぺ(ニンジンのフレンチサラダ)、パルミジャーノのスライス。
ハムとチーズ、ラぺの酸味がいいバランス♪
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野菜たっぷりのミネストローネは、身体の芯からあたたまりました。
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その他にホウレンソウやリコッタの入ったキッシュ、キノコと自家製ベーコンのサラダなどをつけていただき、みなさん大満足のようでした。
雪の中、参加してくださったみなさま、ありがとうございました!
ぜひまた宮島沼でお会いしましょう。
さて、これで今年度のぶらしっち~季節のランチ付きガイドウォーク~は終了いたしました。
来年度は日程等まだ決まっていませんが、詳細が決まりましたらまたお知らせいたします。
これからもよろしくお願いいたします!!
<ぶらしっち課外活動>
終了後、多少吹雪いていましたが、雪雲の動きを見て歩けそうだったので、ミヤボラ有志二人(お客様の中に混じっていました)と一緒に沼の対岸へ行ってきました。
センターからも見える対岸の木立は、ハンノキ、ヤチダモ、ノリウツギ、ヤナギ類など、水分が好きな樹種が多いです。
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ピンクがかった白っぽい樹肌、半分顔が埋まった冬芽のキハダもありました。
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木の幹にからみつくツタウルシや、足元にあるヤマウルシにうっかり触りそうになったり。
立ち枯れたオオウバユリや、ハンノキの枝にくっついたヨシの種子を見たり。
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バッコヤナギは、固い皮(芽鱗)が割れ、もうフワフワのやわらかいヤツが顔を出していました。
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そのうち植物の観察会でもしましょうか。
開いた水面には、ワカサギがいました。
肉眼ではよく見えますが、写真にするとなんだかよくわかりませんね。
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次回のカンジキガイドではぜひここまでたどり着きたいね、と話しながらセンターへ戻ったのでした。
普段は、ボランティアさんとゆっくり沼の自然を見て歩く機会がなかなかないのですが、こうした時間を共有することで宮島沼やそこにすむ生きものへの興味や好奇心が、より刺激されるのではないかと思います。
来月はミヤボラ講習会をおこないます♪